ヴィンテージの魅力とは。

「ヴィンテージ」=中古品、というイメージの方も少なくないと思います。
今回は、既に言い尽くされている「ヴィンテージ」の良さや活用方法について、語ってみましょう。

「ヴィンテージ」の定義をネットで調べてみると、次のような記述がありました。
『「ヴィンテージ」とは、いわゆる「年代もの」、つまり、長い年月を経過することにより独特の趣や希少性が備わり、それが付加価値として認められるような品のこと。』 (Weblio辞書:実用日本語表現辞典より抜粋)

これだけを見ると、いわゆる古いもの=”時間の経過”がポイントになるようです。
でも、多くのヴィンテージ品には、それだけではない「質の良さ」というものが備わっているように思います。 現代の食器にも素晴らしいものが沢山あります。 それはデザイン的にも機能的にも。

でも、ヴィンテージのものと較べてしまうと何となく物足りなさを感じてしまうことが良くあります。 それがどこから来るのか考えてみると、「古さ」という時間の尺度ではなく、それを「作り上げるのにどれだけの時間がかかっているのか」、というところに行きつくように思います。

もっと平たく言うと「どれだけ人の手がかかっているのか」と言ったところでしょうか。 つまり、大切に時間をかけて作ることが「質の良さ」につながっているように思います。

さて、ここにARABIAのカップ&ソーサ、「Ruija」をご用意しました。

食器

ご覧の通り、同じシリーズなのに、デザインの印象が随分と違います。
これが「人の手によるモノ」の特徴です。どちらが良いのかは好みによるでしょう。
ただ共通して言えるのは、温かな風合いです。
なんとなくそばに置いておきたい、この雰囲気こそが「ヴィンテージ」の魅力でしょう。

次にご紹介するのが、ARABIAと言えば誰もが一度は見たことがある「Ruska」です。
「Ruska」とは、「紅葉」を意味するそうです。
確かに、窯変により、同じシリーズの器なのに―だから、基本的な色も形も同じなのに、秋の紅葉のように全く違う表情を見せるのが「Ruska」の魅力です。

食器

ティーカップの在庫がなかったので、そこだけKosmosを使っています

ご覧の通り、カップ&ソーサもデミカップからマグカップまで色々あります。
用途や気分により、使い分けが出来るのも嬉しいところ。
更に、ソーサは次のような使い方もできますよ。

食器

こちらは当店でお出ししているチョコレートムースです。
ムースを入れた、このヴィンテージのグラスが正に「Ruska」のソーサにジャストサイズ。
実は、豆花(豆腐のデザート)を提供しているガラスの器もぴったりなんです。

食器

他にも、サイズ的にもデザイン的にも意外と様々な器に合わせることが出来ます

また、キャンドルホルダーを小鉢として使って、涼しさを演出したり。

食器

器はMantsalan LasisepatのKrokusです

シュガーポットをお漬物の器として使ってみたり。

食器

器はJens.H.Quistgaard (イェンス・クイストゴー)のtema
焼トマトのオリーブオイル漬けの器として使っています

使い方は自由自在、使いたい時に、使いたい様に使えばいいんですよ。
「ヴィンテージ」というと、ちょっと構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、元々は全て”用のモノ”、しまい込んでしまわないで、どんどん生活の中に取り入れて使い込んでみてください。
きっと、「私のモノ」として、より一層愛着が深まることと思います。