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絵皿をお盆に見立てる

2024.08.27

今回の主役は、この大胆で個性的なデザインの絵皿になります。

先日、お客様の中にお茶の先生がいらっしゃいました。お食事を楽しまれた後、その方がこの絵皿をご覧になられて曰く、「お茶の席で、八寸をお出しするのに丁度よい」とのこと。お茶の世界には縁がないので、早速ネットで調べてみると、どうやら八寸とは茶懐石料理の言葉で、「料理がひと段落したあとに亭主が酒の肴(さかな)として出す動物性と植物性の2~3品を八寸と呼んでおり、人数分を盛り込んで取り箸を添えた「取り回し」の形で出され」るお料理のことだそうです(日本料理、会席・懐石案内所 八寸(はっすん)の意味とは【和食の料理用語、豆知識集】より抜粋)。この八寸を盛ったり、お茶菓子を取り回したりする際の器として、この絵皿を用いると、とても面白い、とのことのようです。すっかり絵皿としての飾り方ばかりに囚われていた私にとって、目からウロコの着眼点でした。確かに、盛られたお料理の隙間から垣間見える色とラインには心惹かれるものがありますし、取り回し終わった後に現れる個性的な鹿のデザインには驚きがあることでしょう。そんなことを考えながら、見よう見まねで盛り付けてみた”なんちゃって八寸”が次の写真です。

ウン…なかなか良いじゃあないですか!盛り付けるものも作法も、全くなっていないところはご勘弁を。でも、何となく雰囲気だけでも感じていただければ嬉しいです。正式なお茶の席でも十分に魅力を発揮してくれそうな力を持った絵皿、デンマークの陶磁器工場Knabstrup(クナブストルップ)陶器製のものでデザインはPiotr Baro(ピョートル・バロ)によるものです。

この様に、いろいろな文化が交流しながら新しい”ステキ”が発見できるから、雑貨の世界はやめられません。是非、ご来店いただき、お客様ご自身の”ステキ”を見つけてみてください。