作り手の感性と布の個性とのコラボレーション
2024.07.10
先週の水曜日、7月3日に「銘仙リース創り」のワークショップがてんぐーとで行われました。”「銘仙リース」って、何ぞや?”、という話になってしまいますが、先ずは当日参加された方々が創られた作品をご紹介するのが一番でしょう。
銘仙とは、大正から昭和にかけて女性の普段着、おしゃれ着として大流行した平織りの絹織物です。化学染料の普及によって、鮮やかな色やポップな柄が特徴で、現代でもその魅力に惹かれて収集されているファンの方がいらっしゃいます。
今回のワークショップで使用した布は、全て寄居町「Atelier RIKA」さんの加藤弘美さんがコレクションしてきた銘仙を使わせていただきました。
講師の島野淳子さんは、「布、大好き」のリース作家さんです。布への愛が高じて、小さなハギレさえも、その魅力を最大限に生かしたいとリースにしてみたら「これだ‼」となり、銘仙リースが誕生したそうです。
当日、てんぐーとに用意された銘仙は30柄以上。お店の机や椅子が、いつもと違う配置で展示台となり、色とりどりの銘仙が並べられました。時代を経てここにある布達、それだけでステキです。
10時、参加者の6名の方がお集まりになり、ワークショップの始まりです。淳子さんから作業の流れや銘仙の説明があり、いよいよ布選び。これが一番楽しくて迷うところですね。出来上がりをイメージして、各自思い思いに布をチョイス、それを5㎝角にハサミでカットしていきます。一度だけの交換チャンスルールを生かして、迷いに迷って布を交換された方もいらっしゃったりして、和やかな雰囲気でした。
カットしたハギレを、発泡スチロールのリース台に竹串で挿していくのですが、この時、布の広がりや色の出方を見ながら、根気よく作業を繰り返すこと150回から170回。始めは、慣れない作業に周りの方々と作業を確認しながら賑やかに進んでいましたが、後半はもうご自身の作品に全集中。黙々と布を挿しては全体のバランスを確かめる。シーンとする店内を眺めては、「没頭する」とはこういうことなのか、と妙に感心してしまいました。
そんなこんなで、お時間は13時。全員が練習用と本番用の二つのリースを仕上げて、作業を終了しました。どれもこれも、作り手の世界が反映された唯一無二の12個のリースを並べての写真撮影は圧巻でした。皆さんの集中力と作品の完成度の高さには、淳子さんも大変驚かれていました。
今回、てんぐーとさんでのワークショップにご参加くださったみなさま、「.gut」の場所とおいしいランチ、デザート、ドリンクを提供して下さった杉山ご夫妻、そして、てんぐーとさんと私を繋いでくださったHさん、銘仙提供のAtelier RIKAに感謝いたします。暑さを忘れ、夢中になれる楽しいひと時でした。有難うございました。
— 島野 淳子
さて、随分と長い文章になりました。最後に…3時間の作業の後には、てんぐーと自慢のトロトロカレーのお昼ごはん。皆さんがカレーを召し上がっている間にお茶とスイーツをご用意すれば間に合うだろう、と思っていたら…3時間の集中で、相当お腹がすいていらっしゃったようで、多分10分ほどで皆さん完食。余りの速さに私たちもかなり焦りました。
こんな感じに終えた銘仙リースのワークショップ、好評につき第2回を実施いたします。期日は9月25日(水)午前10時から。定員は5名(条件により6名ほど)を予定しています。お申し込みは、てんぐーとLINEかインスタのDM、または直接お電話もしくはご来店にて行ってくださいませ。ご予約、お待ちしております!