News

久しぶりの骨董市に思う

2026.01.14

1月12日の成人の日、桐生天満宮古民具骨董市に行ってきました。この骨董市、通常の開催日は毎月第1土曜日なのですが、1月はお正月の関係で成人の日-1月の第2月曜日に開催するのが通例。ですので、土曜日が営業日に当たっている私たちでも、1月だけは遊びに行くことが出来るのです。

この日は典型的な冬の天気で、抜けるような青空ながらも冷たいからっ風が吹きすさぶ一日。桐生天満宮までは、自宅のある行田市から車でちょうど1時間ほどの道のりです。行かれたことのある方はお分かりになると思いますが、桐生市は市街の中心のすぐそばまで山が迫る、本当に関東平野の一番奥に位置する街です。さすがに雪に覆われた山々ははるか遠くですが、それでも吹き抜ける風は雪山の冷気を携えたままの冷たさです。

そんな真冬日でも、年が明けて間もない骨董市とあって、沢山の人出でした。会場が「天満宮」ということもあって、お詣りついでに出かけていらっしゃる方も多いようです。出品されているお品を見ると、市の名前に”古民具”という名前がついているだけに、日本の古民具が中心と言った感じでしょうか。桐生という土地柄もあって、着物を扱うお店も多いようです。

桐生天満宮の骨董市の様子。天満宮らしい恒例の「茅の輪くぐり」もちょっと嬉しい!

お店を始めるようになってから、骨董市に出店されているお店の見方が少し変わりました。以前は、ひたすら並んでいる「モノ」を追っていましたが、今は気がつくと店主さんとお客さんのやり取りや表情を観察していたりします。ディスプレイの仕方なんかも実に参考になります。もちろん、相変わらず「モノ」も探しているのですが、その見方もお店の店主さんのこだわりは何なのか、といった視点で見ることが多くなりました。

さて、私が骨董市やビンテージショップで探す「モノ」は、自宅にちょっと飾って楽しめるものがメインです。ただ残念なことに、一時期の骨董ブームの時よりも面白いものが少なくなった、と感じるのは私の勘違い?ブームが去ったことで、随分とお求めやすいお値段にはなりましたが…店主さんたちの話を聞いていると、そもそも良いものが少なくなったとのことです。

例えば、ここ数年、「昭和モダン」なる言葉をよく耳にします。骨董ブームの時には「大正ロマン」という言葉が良く使われていましたが、ある店主さんによると大正時代の「モノ」が少なくなったので、新しく「昭和ロマン」というキャッチコピーを生み出して、まだまだ豊富に存在する昭和の「モノ」にシフトしているとのこと。真偽のほどは定かではありませんが、大正時代の「モノ」を見ることが少なくなったことは確かです。

なんにせよ、せっかく骨董市に出かけたのですから、ひとつでもふたつでもいいですから、ピリッとした「モノ」を見てみたいと思うのが人情。今回は、古九谷は吉田屋窯のお椀と額装された民族古布に出会うことが出来ました。どちらもお高くて、出会いだけで終わりましたが(笑)。

振り返って、では自分のお店はどうなのだろう?ただ漫然と北欧の雑貨を並べるのではなく、品ぞろえにもディスプレイにもてんぐーとらしさを大切にしたいと思っています。そして、お客様にちょっと面白そうなもの、こだわりのあるものをひとつでもふたつでも見つけていただければ、とても嬉しく思います。実を言うと、ご用意しているランチのメニューなども、それをお客様にお出しするか否かの最終的な評価基準は「てんぐーとらしいかどうか」。例えば餃子。ちょっと中華料理らしくない肉々しさが強調された餃子なのですが、これもてんぐーとスタイル。現在、この餃子にもっとピッタリのつけダレを模索中。いつまでたっても発展途上のお店ですが、今後ともどうぞよろしくお願いをいたします。