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まるで森の中のワークショップ

2025.12.09

まるで森の中にいるよう - 所用で持ち場を離れて戻ってくると、それまで気がつかなかった清々しい樹の香りに店内が包まれていることにハッとしました。そんな中で進められたクリスマススワッグ作りは楽しさと真剣さが調和したステキなワークショップでした。

12月6日(土)、『北欧と和の空間で針葉樹の香りを楽しむ』と銘打たれたクリスマススワッグ作りのワークショップが行われました。講師は、志木市にあるお花屋さん「アキタフローリスト」の秋田直樹さん。以前は赤羽の「flowershop elenh」の店長さんだったそうです。

今回のスワッグ作りで用意された花材は日本特産の針葉樹「ヒムロヒバ」、シルバーがかった美しい葉と森の中にいるようなさわやかな香りが特徴の「ブルーアイス」、そして赤い実の「サンキライ」の3種類。これらの花材についての簡単な説明の後に、早速スワッグ作りが始まります。

基本的には、一本芯となる枝を決めて、それに他の花材を添えていくように組むそうです。横に添えたり、中に差し入れたりする花材を片手でしっかりと保持しなければならず、ちょっとした力仕事に。それでも、出来上がっていくスワッグを確かめながらの作業はとても楽しそう。

秋田さんからの「完成時に菱形になるように組んでいくとシルエットがきれいに出来る」や「サンキライの赤い実をどこに入れると効果的か」、などのアドバイスを参考に、1時間を少し超えるくらいの時間でほぼ花材を組み終えました。最後に、赤いリボンで装飾をして、壁などに掛けるための針金を秋田さんがそれぞれのスワッグに取り付けて完成です。

出来上がった作品を並べてみると、同じ花材から生まれたのにさまざまな個性を表現しています。秋田さんが話されていた、「お花を自分なりに自由に楽しむ」ことを存分に体験できたワークショップだったのではないでしょうか。

「同じ花材」とは言いましたが、実は配られた花材も千差万別、長すぎたり、枝の出かたがチョット難しかったり。そんな時のために、長すぎる枝などの調整方法も指示されます。長いモノはどこで切ったら良いのか、更には切った枝を捨てないでどう活用するかなども紹介されていました。そんなところに切った枝も決して無駄にしない秋田さんの植物に対するリスペクトや優しさを感じました。

お花屋さんを始めてすでに10年のキャリアで、お花の選び方や自由な発想の生け方に抜群のセンスをお持ちの秋田さん。次の機会には、どんなお花の楽しみ方をご紹介してくださるか、ちょっとワクワクします!

こちらは秋田さんが作ったクリスマススワッグ。サンキライの実の見せ方やリボンの長さまで計算に入れた演出には、もう「さすが!」の一言でした