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ドイツの黄葉、アラビアの紅葉

2025.11.10

Golden Oktoberと言う言葉がドイツにあります。

「Oktober」-10月にもなると、ドイツでの朝晩の冷え込みはもう冬のよう。その頃には、辺りの樹々もすっかり紅葉しています。紅葉と言っても、ドイツの紅葉のイメージは黄色。赤く紅葉する樹々は少なく、ほとんどが美しい黄色に染まっていました。ヨーロッパの抜けるような青空の下、太陽の光にキラキラする黄葉を見ると、「Golden Oktober(金色の10月)」の言葉にも納得がいきます。

ドイツ、ゾーリンゲンの黄葉です

勿論、中には赤く紅葉する樹もあります。例えば、私が良く散歩した墓地(気がつかず散策していた樹木葬の森ではなく、明らかな墓地。でも、公園墓地の趣でとても美しい場所でした)の中にポツンと一本、見事に赤く紅葉したモミジの樹がありました。まわりが黄葉した樹ばかりだったので、遠くからでもそれとわかる鮮烈な赤は圧倒的でした。

では、アラビアの紅葉とは?この言葉にピンと来た人はARABIAの食器通の方かもしれません。ARABIAの代表的な作品の名前「Ruska」とは「紅葉」を意味します。

お馴染みUlla ProcopeさんがデザインしたRuskaはARABIAの定番のフォルムながら、その色合いは窯変による違いから千差万別。それは黒っぽかったり、茶色っぽかったり、黄色っぽかったり。基本的にはブラウンベースの色なのだけれども、個々の器によって随分と見た目が違います。まるで全体でみると「赤」なんだけれど、一枚一枚の葉っぱはどれ一つとして同じではないモミジの紅葉のよう。それくらい、同じシリーズなのに一つ一つの個性が全く異なるところがRuskaの魅力でしょう。なんとなく北欧食器初級編みたいなイメージのシリーズですが、手に取ってみると分かる重厚感や窯変の面白さなど、もっともっと評価されて良い奥深い魅力を持った器です。

さて、本日11月10日でてんぐーとも2周年を迎えました。この2年間、ご来店くださったお客様はもとより、多くの方々に励まされながら、てんぐーとも少しずつ成長することが出来たように思います。本当に有難うございます。

2周年の感謝の気持ちを込めて、ARABIAのRuskaシリーズとベルギーのBOCHの器を11月いっぱいまで10%OFFで販売します。

発表当時はとても人気があったのか、数年前まではビンテージ市場でも流通量が多かったRuskaですが、最近は現地でも随分と少なくなりました。今回は、裏のバックスタンプもしっかりと残ったデッドストックも含めて、状態の良いモノばかり揃えています。

手前9個ある器はエッグスタンドです。本来の用途以外にも、おつまみやナッツを入れたり、蝋燭立てとして使ったり…あまり出てこない大きなマグカップも一客ご用意していますよ

BOCHの器は柔らかな生地の雰囲気と優しいデザインが魅力。華やかな絵柄ながら、実際に使ってみると料理との相性も抜群なんですよ。使い勝手の良い大きさや形も◎。

実用的で飽きの来ないシンプルなデザインのRuskaとかわいらしさ満載のBOCH、この機会に是非食卓に取り入れてみてはいかがでしょう。

その他、11月は昨年の1周年と同様に、ランチの時にささやかながらロシアンクッキーをサービスしています(時々忘れているときがありますので(汗)、その時は遠慮なくお声がけください!)。同時に、この時期だけのクッキー販売も行っているので、ぜひ実店舗にもご来店いただき、ゆっくりとした時間をお過ごしくださいませ。