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文章のプロによる文章講座やります

2025.09.24

先週の水曜日まではまだ真夏日だったのに、突然秋がやってきました。空気も秋のカラッとしたそれに代わり、本当に過ごしやすくなりました。エアコンの、とても有り難いのだけれども不自然な涼しさからも解放され、少なくとも身体だけは随分と楽になりました。さあ、次は心を解放するために読書でもしましょうか。

高校時代、私はたいそうな量の本を読みました。実家のある越谷から東京の学校に通っていたせいもあり、2時間にちょっとかけるくらいの通学時間は最高の読書タイムでした。まだまだ頭もフレッシュだったので、300ページくらいの本であれば1日で読破。しかも当時はそれ位の厚さの文庫本であれば250円前後と手ごろな値段で手に入ったので、高校生にとっては最高にコスパの良い娯楽でした。

好んで読んでいたのは山本周五郎さんと新田次郎さん、時々池波正太郎さんでしょうか。山本周五郎さんの優しく暖かい世界が心地よく、新田次郎さんが描く人物の力強い生き方に共感を覚える。そして池波正太郎さんの文章の独特なリズム感と間の狭間で繰り広げられるドラマに躍動する気持ち。いわゆる純文学は何となく敷居が高く、専ら大衆文学ばかり読み漁っていました。

そんな読書好きな私でも最後まで読めない本があります。何度挑戦しても途中で読むのをやめてしまう。例えば、夏目漱石さんの「吾輩は猫である」や京極夏彦さんの諸々の本。どちらもとても読んでみたい本なのに、何故か5~6ページで挫折してしまう。読んでいるうちに、いつも同じところで寝てしまう。何なんでしょう…私には合わない何かが「文字と文字の間、文と文の間に潜んでいるのだろう」と、最近はあきらめています。

ところで、そんな読書経験はただ「読む」と言う行為だけではなく、「書く」ことにも大きな影響を与えているようです。こちらのホームページでは”News”と称して毎週、ブログ形式で新情報をお伝えしています。基本的には週に1回は掲載するようにしていますが、これがなかなか大変。それでも、パソコンに向かって書き始めると、高校時代にインプットされた文の構成や言い回し、リズムと言ったものが何となく頭に浮かんでくる。何とか週一ペースが続けられるのは、間違いなく読書の賜物であると感じています。

さて、私のように文章を書く機会が多い方は結構いらっしゃるのでは。また、SNSを通じて様々な情報を手軽に発信できるようになりました。「文章を書く」機会が以前にもまして身近になったように思います。そんな時、より魅力的な文章を書きたいと思われたことはないですか?そのヒントになる講座がてんぐーとで開かれます。それがコチラ。

土曜日の朝日新聞に挟み込まれる別冊新聞beを担当される現役記者の佐藤 陽さんによる「心に響く文章術」です。色々な実例を交えて、実習を行いながら進められる実践型の講座なのも魅力。いわゆる「文章のプロ」さんが教える文章術、こんな機会はなかなかありません。定員が10名のところ、既に7名の方が申し込まれて、残りあと3つ。興味ある方はお早めにどうぞ!