天鵞絨と狸、そして牡丹
2025.05.08
ゴールデンウィークも明けて、また日常が帰ってきました。つい一か月前は芽が出始めたばかりだった庭の樹々も、いつの間にか葉を茂らせ、まさしく「緑の季節」と言った風情です。この季節の新緑は人に例えるならば、爽やかな青年の様。咲き誇る花々とは違った、目と心に染み入るような色彩です。この時期ならではの「緑」、ゆっくりと楽しんでみてはいかがでしょう。
さて、埼玉県内の北欧家具のお店と言えば、「Bellbet」さんと「tanuki」さん。「Bellbet」さんは県内の北欧家具ショップとしては草分け的な存在。私たちに北欧家具の魅力を紹介してくださったお店です。そして「tanuki」さんは「Bellbet」さんよりも若いお店ながら、品ぞろえの充実した楽しいショップです。何よりも嬉しいことは、この素敵な2店舗が埼玉県東松山市内にあること。車で10分かからないほどの距離にあります。まさに”1粒で2度おいしい”、アーモンドグリコ状態(古くて、スミマセン)。
この2店舗、もちろんビンテージ家具をリペアして販売されているのですが、どちらもとても丁寧なお仕事をされています。家具のリペア、と言えば「傷を直し、汚れを落としてきれいにする」ということ。例えば傷があった場合、修復方法はさまざまなようですが、その方法のひとつとして「サンディング」があります。これは木部に「やすりをかけて傷を消したり滑らかにしたりする」ことです。つまり「削る」と言うことです。ちょっとイメージしてみるとお分かりになると思いますが、「削る」と言うことは、多かれ少なかれ、元の形に手を加えることになります。
私がリペアされた家具を見るときに意識しているのが”ライン”です。サンディングされていても、オリジナルのラインが、どのように表現されているのか、残っているのか、注意して見るようにしています。リペアと言う作業では、ただ単に傷を直してきれいにするのではなく、そのようなオリジナルの形、デザイナーさんの意図と言うものが尊重されることが大切なのではないか、そう思っています。そういった意味で、いつも丁寧な仕事でステキな家具を提供されている「Bellbet」さんや「tanuki」さんのスタッフさん達は、実際に本物の家具を十全に観察し、沢山の写真や資料を調べながら作業をされていることと察します。
そんな私が信頼を寄せる二つの北欧家具店ですが、「tanuki」さんでは既に4月の下旬に、「Bellbet」さんも5月中旬ごろ(こちらはまだ予定だそうです。詳細は、ホームページを参照なさってください)コンテナが入り、新商品が並ぶそうです。新商品が揃った、まさに旬の時期。北欧雑貨も色々揃っているので、是非一度、ご訪問なさってください。とってもワクワクしますよ!
ところで、「tanuki」さんがネット掲載されているブログで、我が家のインテリアとお店が紹介されています。よろしければ、そちらもご覧になってください。てんぐーとに並んでいるお品のルーツや私たちの考えているインテリアのイメージやヒントを読み取って頂ければ嬉しいです。
…オマケです。東松山でオススメのお店をもう一つ。「東松山農産物直売所いなほてらす(ここもお薦めです。新鮮野菜が沢山並んでいますよ)」のすぐ近くに「とんかつ ぼたん」と言うとんかつ屋さんがあります。そこのとんかつもいい仕事していますよ。肉は勿論ジューシーで、衣もサクサクの絶妙な揚がり具合。まるでとんかつの見本のよう。更に、隠れた絶品メニューが11月から4月の終わり辺りまでしか出ないカキフライ。東松山にお出かけの際には、是非こちらもチェックなさってください。