たまさかの美
2025.04.08
いつの間にか、気温が10℃くらいだと「今日は寒い」などと感じるようになりました。もう、すっかり春です。
先日の日曜日には近所の桜も満開になりました。行田市在住の私がそのきれいな花を見ながら真っ先に考えたことが、残念なことに「ここはまだカミキリムシの被害がないんだ」と言うこと。行田市では、隣接する群馬県から始まったクビアカクロツヤカミキリの被害が甚大で、「市内のソメイヨシノは全滅する」と言う声も良く聞きます。自宅近くの集会場の大きな桜もすべてやられてしまい、今は胴切りされた太い幹が5本残るのみ。
お店の出勤途中、ずっと桜の様子を見ながら車を走らせているのですが、鴻巣市辺りはチラホラ、北本市や桶川市の桜はまだまだ元気な様子。どうか行田市近辺でこの被害がとまってくれることを祈るばかりです。
さて、春なのに暗い話題ばかりでは申し訳ない。先月の30日、てんぐーとで色とりどりの企画が行われました。テーマは「アルコールインクアート 親子でワークショップ」。お店の近所に住まわれる遠藤昌子さんを講師に迎え、アルコールインクアートのワークショップを開きました。
アルコールインクアートとは、「紙の上にアルコールインクとアルコール液を垂らし、滲んで混ざり合った部分を活かして様々な模様を描くアート手法(This is Media インクアートとは?初心者でもできるやり方や魅力を解説 https://media.thisisgallery.com より)」です。作業手順を簡単に紹介すると、
1.好きな色のインクを選ぶ
2.インク容器を押して、ユポ紙(プラスチックを原料にした合成紙)にインクを乗せる
3.無水エタノールを垂らすと、色がユポ紙に広がる。ここで、エアを吹きかけて好きな方向に広げたり、絵筆やスポンジで表情を付けたりすることも出来る。また、ラメなどで表情に変化を付けることも可能。
4.これを繰り返す。
5.乾かして完成。
この様にして、他の色との偶然のまじりあいや、滲み具合を楽しみながら、自分だけの、その時だけの作品が出来上がります。そして、今回できた作品たちがこちらです。
本当に千差万別、オンリーワンのコたちには愛おしささえ感じますね。ワークショップは、いつも天使のような笑顔の遠藤さんのご指導で、ワイワイと和やかに進められました。子供たちは勿論、お母様方も一緒に作品作りをされて、まるで童心に帰った様。遠藤さんご自身も「すっごい楽しい!」と仰られ、和気藹々とした雰囲気に終始しました。最後にみんなで記念撮影。参加された方々の表情をお見せできないのが残念ですが、皆、遠藤さんのような天使の笑顔でした。
ところで、このワークショップの表向きのテーマは「偶然の色のまじりあいの面白さ」ですが、実は裏のテーマがあるそうです。遠藤さん曰く、「使う色の選択は、実は心身の状態によって変わってくる」。つまり、作る時の心身の状態によって選ぶ色も変わってくるし、絵の表情も変わってくるとのこと。だから、この作品を見て心身の状態を推し量ることも出来るそう、う~ん奥が深い…
この様に、てんぐーとでは随時ワークショップを企画しております。5月にはお馴染みの「MUSIC & FLOWER(5/10)」と「銘仙リメイクその2 額縁(5/23)」の二つのワークショップを開催します。どちらも、てんぐーとでの開催は3回目。詳細は追ってご紹介いたします。こちらも是非ご参加くださいませ。