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台湾で感じた昭和慕情

2026.10.08

”遅めの夏休み”と称して、台湾に行ってきました。目的は、おいしいものを色々食べることとカフェ巡り、あとはただのんびりすること。

およそ2年ぶりに台北の街を歩きました。台湾はすでに6回目くらいの訪問になりますが、今更ながら古い建物と新しい建物が混在していることを実感しました。それは、都会的な街並みに点在する歴史的建造物といった類ではありません。街並みをメインに構成するのは、圧倒的な数でそこに当たり前のように存在する昭和初期から中期の建物群です。そこに新しい建物がお邪魔するといった感じでしょうか。さすがに相当年季が入った建物群で、そこかしこが傷んではいますが、そのボロッとした風情にも心惹かれるのは私が歳をとったせいなのかもしれません。

古い建物を上手にリノベしているお店も増えたような気がします。ただ日本とちょっと違うのは、「直しすぎない」こと。むしろ、あえて壊れたところもそのまま残しているように思います。それがまた美しいのです。

そしてもちろん、その古い建物の中では今も日々の生活が営まれています。だから、街の人たちにとっては「古いモノを残そう」としているのではなく、それこそがまさに「今」なのです。だからこそ、建物も生き生きと呼吸をしているように感じられるのでしょう。

大通りに面した建物でもかなり年季が入っている感じ。日本と違うのは、小さな店がずっと連なっていて、全ての店が元気に営業しているところ。街全体がひとつの大きな商店街と言ったイメージ。
大きな通りから一歩入ってみる。そこにも昭和な建物がひしめき合っている。

街並みが昭和なだけではありません。例えば、街角で見かけたタバコを吸いながら話し込む人たち。そのタバコのにおいが妙に懐かしく心地良かったりします。また、行き交う人たちは自然と身体をよけながらすれ違っていき、細い道は譲り合っています。そんな程よい距離感と思いやりを感じるやさしい街でもありました。

さて、今回の旅の目的のひとつであるカフェ巡り。その中でも、必ず訪れる迪化街のお店がPallas Caféさんです。こちらは、メインの通りを一本入った道沿いの隠れ家的なカフェです。古建築をおしゃれにリノベしたお店のたたずまい。一つ一つ丁寧に淹れられるがゆえに時間差で出てくる珈琲(笑)。ここには、私がカフェに求める原点―「休息」と「癒し」の時間と空間、そして「美味しい珈琲」がすべてあります。そしてもうひとつ大切にしたい、ちょっとしたマスターとの会話と笑顔。たとえそれがあいさつ程度だったとしても、です。今回も自分のカフェの原点を振り返るステキな時間を過ごすことが出来ました。

お馴染み、迪化街。昔のイメージそのままの店もあれば、新たにリノベをしておしゃれに生まれ変わった店もある。その振れ幅の広さも台湾の大きな魅力のひとつ。
相棒と一つずつコーヒーを頼みました。提供された時間差、15分くらい…かな?本当に一杯ずつ丁寧に淹れているのでしょう。どちらもとても美味しかったです。