3か月前の自分からの手紙
2026.05.20
あなたなら3か月後の自分に何を伝えたいですか?
5月16日(土)に『3か月後の自分へ手紙を綴るワークショップ』が開かれました。講師は、WEBメディアのエッセイや取材記事の執筆活動もされていた野中莉奈さん。ご自身も5年前から、3か月後の自分に宛てた手紙を書いていらっしゃいます。
講師の野中さんが初めて3か月後の自分に手紙を書いたのは、一人暮らしから二人暮らしに環境が変わる時だったそうです。「ひとりの時間」が気持ちの回復に欠かせない野中さんにとって、二人暮らしには漠然とした不安がありました。はたして、慣れない二人暮らしに悩みが多かった野中さんでしたが、そんな彼女を救ったのが3か月前に自分に宛てて書いた手紙の中の「楽しんでる?楽しんでくれていたら一番嬉しい」という言葉。「楽しむことを忘れかけていた自分の心にじんわりと響いた」そうです。その時に感じた、「3か月前に書いた自分の手紙に励まされた」、「自分の言葉で自分を救うことが出来るんだ」という思い、そしてその経験を広めたいという気持ちを抱いたことが、このようなワークショップを開催するきっかけになったそうです。
今回の参加者は、日記を書いたり日常の記録を書き記していたり、何かしら書くことを身近な生活の中で生かしてきたお二人。せっかくなので、北欧のスタンドを机において、雰囲気を盛り上げてスタート。

はじめに、今回のワークショップの意義やコンセプト、てんぐーとを会場に選んだ理由などが、野中さんの体験談を交えながら紹介されました。
続いて、今回のワークショップのために野中さんがセレクトされた便箋と封筒、そして切手が渡されます。便箋と封筒は、てんぐーとで扱う”ビンテージ”をイメージしたものや店主の好きな”猫”をデザインしたものが用意されました。切手もあえて選んだ日本の古い切手と、川口市石神のsenkiyaさん内にあるお店「てがみと文字Fluke」さんがデザインしたオリジナルの切手を組み合わせた楽しいセットになっていました。

そして、3か月後の自分に宛てて手紙を書く時のいくつかのヒントが野中さんから伝えられると、それぞれ手紙の執筆を開始。勿論、野中さんも一緒に手紙を書きます。野中さんの持つふんわりとした雰囲気の中で、ゆっくりと自分の思いを手紙に綴っていくような時間が過ぎていきます。

さて、野中さんがかけたリラックスミュージックが流れる中で手紙を書くこと約1時間、書いた手紙を封筒に入れて切手を貼って、宛名は自分自身、差出人も自分自身。それを野中さん自作のポストに投函して、ワークショップは終了です。投函された手紙は、3か月後の8月16日にご自身の手元に届くように野中さんが手配されるそうです。その手紙を開封して読んだとき、その時が今回のワークショップの本当の完了の時なのでしょうね。はたしてどのようなことを感じるのでしょう、3か月後にお聞きしてみたいですね。

ワークショップ終了後はカレーとミニスイーツを食べながらの軽食タイム。3人でお食事を摂りながら、手紙や日記に関するお話から始まって、伝言板やポケベルなどの携帯時代以前の通信方法の話や、「携帯の乗っ取り」、「詐欺電話」などの現代のネット社会の問題まで、色々な事に話が盛り上がっていましたよ。
今回のワークショップは「手紙を書く」というシンプルな内容でしたが、「3か月後の自分」に宛てて書くことで、とても奥深いものになったように思います。更に、考えていることを一文字一文字、丁寧に紙の上に載せていくことの楽しさも再確認できるのではないでしょうか。次の開催の際には、是非、参加なさってみてください!