文は人なり
2025.11.13
『「本業は新聞記者ですけど、そば打ちもやっています」。こんな出だしから始まった佐藤陽さんの文章講座』…今回の講義から拝借した出だしの文章ですが、パクっただけでは申し訳ないので、私がもう一つ付け加えましょう、「実はラップも出来るんです」。
すでに30数年、新聞記者としてお仕事をされている、まさしく『文章のプロ』の佐藤陽さんの「心に響く文章の書き方」講座が11月8日(土)に開かれました。実は佐藤さんは、てんぐーとの常連のおひとり。いつもにこやか、優しい風情の方で、お書きになる新聞記事も心に残る温かい、佐藤さんの人柄そのままの文章なんです。そんな佐藤さんが文章の基本となる「ストーリー系の新聞記事」を題材に、佐藤陽さん流の文章の書き方を伝授してくださった約1時間30分の講座。「ひらがなと漢字の割合=7:3」や「最初の1行(1段落)にこだわる」など文章の書き方のコツを7つの大きなポイント(名付けて”YOH流文章の7鉄則”)にまとめて、講座は進められました。途中にプチ演習が入って、実践しながら学べるのも大きな魅力。5分ほどの時間がとられ、課題に取り組む参加者の様子は真剣そのもの。制限時間が来ると2名ほどの文章を紹介しながら、更にアドバイスが付け加えられます。

その他、色々な実例を交えながらお話をされる佐藤さんの講座、予定されていた1時間30分の講習時間はちょっと短かったかも。それくらい内容の濃い講座でした。
講座の本編が終わると、スイーツとお飲み物を楽しみながらのティーブレイク。その間も佐藤さんは各席を回りながら、参加された方々と色々なお話をされていました。そこは色々な方々の取材で、相手のお話を引き出すノウハウをお持ちの佐藤さん、その場をたちどころに和やかにしてしまう話術もさすがです。「インタビュー術」講座を開いてほしいといった要望もさもありなんでしょう。講習時とはまた違った和気あいあいとした雰囲気でのティータイムは、本編と同じくらい有意義な時間だったようです。
ところで、陽さん流の文章の書き方のポイントとして「難しいことをわかりやすい言葉で!」とありました。先の文章中の「さもありなん」を言い換えてみると・・・『「インタビュー術」講座を開いてほしいといった要望も当然のことでしょう』。佐藤陽さんの講座はこれからも開催する予定です。これはちょっと期待しちゃいますね!