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思うがままに描いて色を重ねていく

2025.09.10

9月7日(日)に「臨床美術」のワークショップが開催されました。その様子をご報告する前に、講師をされた臨床美術士の宮原美香さんの次の文章からご紹介しましょう。


アートには、脳を心をそして人生を大きく変える力がある

アートは才能のある人だけの特別なものではありません。アートの良いところは、「いつでも」「どこでも」「誰とでも」作る事ができ、その楽しさを、みんなでシェアーできること!!

手を動かしているだけで、気持ちがほぐれてきたり、作りながら自分自身とむきあってみたり。できた作品をみんなで眺めながら、互いをもっと深く理解し合えたり。

アートには、何ものにもとらわれない自由な「場」を生み出す力があります。

そんな「場」を整えるのが、私の仕事です。

第1回 感じるアートは、オイルパステルを使って、ゴシゴシごしごし、色を重ねていきます。色が混ざる楽しさを感じてください。

誰でも出来るアートです。

是非、ご一緒しましょう!!

臨床美術士 宮原美香


こちらは、今回のワークショップを開くにあたり、宮原さんがご用意してくださったものです。皆さまにご紹介するタイミングを逃してしまい、開催後のお披露目となってしまいましたが、臨床美術を明快に表しています。今回のワークショップには、この紹介文のように「楽しさ」があふれていました。

「オイルパステルで描くこと」が今回のポイントだったそうです。こちらの素材は「色が混ざりやすい」そうで、描いていく間に混ざりあったり滲んだりする面白さを楽しんで欲しかったとのこと。また、使い勝手がクレヨンに似ているので、線を書いたりするだけでなく、点を打ったり側面を使って一度に広い面を塗ったり。そして、「すべりが良い」ので塗った後に指でゴシゴシと伸ばすことも出来るなど、使い方は自由自在。更に、このオイルパステルを塗った後にベビーパウダーを表面にすりこむことで色が定着して、他の色と混ざらないようにすることも出来るそう。この性質を利用して、どんどん色を重ねていくと色の高さにも変化をもたらし、面白いマチエールが表現されます。更にさらに、画面にある程度の厚みが出来るので、引っ搔くことで新たな表情を加えることも可能とあって、まさに表現も自由自在。

さて、ワークショップは臨床美術についての簡単なお話からスタート。次に、宮原さんの指示に従ってオイルパステルの使い方やマスキングテープ、ベビーパウダーの利用方法など、技法の説明と作業が進められました。ひと通りの説明が終わるといよいよ本番、はがき大のケント紙が配られて作品作りが始まります。とにかく、「思うがままにひたすら描いて色を重ねていく」、「自分が思うように手を動かしていく」今回の臨床美術、参加されたお子さんたちは勿論、大人の面々もまるで子供のように絵に取り組んでいました。

絵の外枠を囲むマスキングテープも、はがしたあとに工夫次第で作品に仕上げることも出来ることを教える宮原さん

そうして、出来上がった作品はユニークなものばかり。最後に、宮原さんがご用意された額に収めると、もう立派な「芸術作品」。楽しい時間だけでなく素敵なお土産も出来て、皆さんとても満足そうでした。

こちらは子供たちの作品。本当にのびのびと自由な発想は、大人になると忘れてしまう不思議な魅力…

ワークショップを終えたあと、宮原さんに感想を伺ったところ、「とにかく子供たちが喜んでいた」とのこと。確かに、出来上がった作品を前にした子供たちの満足そうに誇らしげな顔は印象的でした。作業後にお出しした飲み物とスイーツを、脇目もふらずに召し上がってくださったのも印象的でしたが(笑)。

今回は「オイルパステルを使って描く感じるアート」でしたが、他にもいろいろな講座のテーマをお持ちの宮原さん、次の開催も楽しみです。

この様に、てんぐーとでは色々なワークショップやLIVEなどを行っています。次に予定されている企画は、羽鳥絢子さんのサックス演奏でお馴染みの「ちょい吞みライブ」だったのですが、こちらはホームページで紹介をする間もなく、店頭での告知後1週間で”満席御礼”になってしまいました。とても人気のある「ちょい吞みライブ」、定期的にまた行いますので、次回をお楽しみに!

募集開始後、HPでご紹介する間もなく1週間で満員御礼になってしまった「ちょい呑みライブ」。次回は店頭とHP、インスタで同時にお知らせしますね。